トルクレンチとは

1.トルクレンチとは
一般的なトルクレンチはその特徴からは大きく3つに大別されます。

1) プリセット式:予めセットされたトルク値を超えないよう制御されるタイプ



2) ビーム式/ダイヤル式:手元のスケールやダイヤルゲージで実トルクを読み取るタイプ

  


3) デジタル式:測定トルクを内部で演算しデジタル表示を読み取るタイプ

HAZETにはプリセット型とデジタルトルクレンチがラインナップされています。

HAZETのプリセット式はトルクレンチの本体内にあるコイルスプリングを圧縮した反発力を利用してトルク値をセットし、そのトルクを超えたときに機械的なアクションで音や振動で設定トルクに達したことを作業者に知らせます。
一般的なコイルスプリング式トルクレンチは、スプリングの反発性能を維持するために未使用の際は設定値を0に戻さねばなりません。(疲労防止のためスプリングの圧縮を戻す)
しかし、HAZETのコイルスプリングは素材と熱処理ノウハウや長年の耐久テストや市場でのモニター調査の結果により、未使用の際も設定値を0に戻す必要がないことが立証されており、作業後の設定値戻しの煩わしさがありません。

HAZETのデジタル式は測定トルクを内部演算しデジタル表示するもので、直接トルクを読みながらの作業や予めセットしたトルク値へ達した場合に音と光で知らせることが出来ます。
更にハイエンドモデルにおいては、角度締め管理も可能となります。
もちろん計量法にも抵触しておりません。

HAZETのトルクレンチを含めた全ての工具は、プロメカニックによる毎日のヘビーユースに耐えうる耐久性と工具を高負荷で使用中におこる破損時のショックによる怪我を防ぐ(作業者の安全)強さと粘りの両立を追及しています。


2.トルク管理とは



ボルトとナットを対象物に締め付けていくとボルトに伸びる力とボルトヘッド側に戻る力が働きながら、対象物にボルトの座面が強く押し当てられ締結されます。

ボルトの戻る力が弱ければ、締結力も弱く、緩みの原因になります。
逆にボルトを締め付ける力が強すぎると、ボルトの引っ張り方向の耐久性を超え、戻る力が失われ、座面の締結力が失われ緩みの原因となります。

一見してしっかり締結されているようでも、戻る力が失われる限界点近くまで負荷がかかったボルトは、振動や金属疲労により劣化が進み締結力の低下を招くこともあります。 

対象物がボルトナット同等素材のものであれば、強すぎる力で締め続けるとボルトが破断(いわゆるネジ切れ)することもあります。
逆にボルトナットより弱い素材のものを強く締め過ぎると締め付け対象物が破損や、変形を起こし、十分な締結力が得られないことにつながります。

一般的なサイズのボルトとナットには、その素材や強度ごとに、規格によって適正な締め付けトルクが定められています。
これはあくまでボルトとナットだけでのもので、当然実際の作業ではボルトとナットの間に、ホイールや樹脂部品など固定する対象物が入ります。 

対象物の性質により適正なトルクは変わってきます。 
脱着を伴う箇所に製造者指定のトルク値が決められているのは、対象物/ボルトナットの耐久性と締結力のバランスを加味して設定されているのです。 

最良の締結力と耐久性のため、規定トルクに対し締め付けすぎず、弱過ぎずが重要となり、これを実現するのがトルクレンチなのです。 
特に対象物の僅かな歪みや緩むことが許されない部位にはトルク測定/設定精度が求められます。

プリセット型トルクレンチは一般的に精度±5-6%ですが、HAZETは±2-4%の(サイズにより一部異なる)製品をご用意いたしております。 


3.校正とは



測定計測機器の有効性を維持するためには定期的なトルクチェックと校正が必要となります。高耐久スプリングコイルを使用しているHAZETプリセット式トルクレンチも同様です。

使用頻度や経年劣化によりトルクレンチ内部の摺動部や高負荷が集中するポイントは摩耗や疲労が進みます。 
これにより、設定トルクと実トルクにずれが生じてきます。
この目に見えづらい要因によって起こるズレを補正するのが校正作業となります。

HAZET-JAPANでは自社校正室で、HAZETが指定する精度±1%のトルク測定器と、HAZETの公式トレーニングを受けたスタッフにより、皆様に安心のアフターサービスと校正サービスをご提供させていただきます。

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