プロに支持されるHAZETトルクレンチ
HAZETのトルクレンチは、自動車業界だけでなく、航空機や風力発電設備など、精密な締付けが求められる多くの分野で使用されています。
正確なトルクで締めることとは、ボルト破損による機器の損傷や、ネジ山の摩耗・変形を防ぎ、機械を長期にわたって安定して、安全に使用するための基本です。
ここでは、HAZETトルクレンチが世界中のプロフェッショナルに支持され続ける理由に迫ります。
HAZETトルクレンチの内部構造
HAZETトルクレンチの内部構造はこのようになっています。トルク値を設定すると、精密スプリングが縮み、その反発力が圧力ピースに伝わります。
圧力ピースを介して、キューブプリズマとラチェットシャフトの力の均衡が保たれています。
規定トルクに達するとこのバランスが崩れ、キューブプリズマがわずかに傾くことで「カチッ」という音と感触を発し、使用者にトルク到達を知らせます。
キューブプリズマは非常に硬い金属で作られており、長期間の使用でも摩耗しにくく、プロの現場での過酷な作業にも耐えうる頑丈さを備えています。
この非常に高い硬度こそが、HAZETトルクレンチ特有の心地よいクリックと確かな感触を生み出しています。
精密スプリングの秘密
精密スプリングにも、HAZET独自の秘密があります。高品質素材から製造されたこのスプリングは、長年の使用でも「へたり」にくく、常に一定の反発力を維持します。
スプリングの端は精密にカットされ、圧力ピースに対して常に均一な反発力を伝えるよう設計されています。これにより、最小・中間・最大いずれの設定トルクでも誤差が生じにくく、正確な測定を実現しています。
通常、この部位のスプリングは、設定トルク値を変更する際に、直前に測定した設定値に反発力がなじんでしまうため、正確な測定を続けるには、最小トルク値まで戻してリセットする必要があります。
しかし、HAZETの高品質スプリングは、常に一定の反発力を保つよう設計されており、どのトルク設定値に設定しても、その設定値を再現することができます。
このような高品質スプリングを採用しているため、HAZETトルクレンチは使用後にトルク設定値を戻さなくても精度を維持できることを、メーカーとして保証しています。
この構造は、一日に何度もトルク設定を切り替えるプロフェッショナルの現場において、作業効率に明確なアドバンテージをもたらします。
クロムバナジウム鍛造の強靭性
HAZET独自のクロムバナジウム鍛造技術により、金属組織の密度と均一性を高め、薄さ・強靭さ・しなやかさを高次元で両立。これが、トルクレンチ全体の軽量化と高剛性を同時に実現しています。
同クラス(40〜200 N·m/1/2″差込角)のトルクレンチでは、他社製モデルの重量はおおむね 1.3〜1.5 kg の範囲に集中しています。たとえば、A社モデル:約1.40 kg、B社モデル:約1.45 kg、C社モデル:約1.30 kg。
それに対して、HAZET 5122-3CTはわずか1.17 kg。同レンジ帯の中でも際立つ軽さで、平均比 約15〜20%の軽量化を達成しています。
軽くて強いボディは、長時間の作業や高トルク締付けにおいても疲労を大幅に軽減。軽量化と剛性のバランスが、プロフェッショナルの作業効率を支えます。
アフターサービスと信頼のサポート体制
HAZET JAPANでは、温度・湿度を一定に保った専用の校正室を完備し、ドイツ本社と同等の環境で修理や校正を行っています。校正証明書も本社基準に準じた正式なものを発行しています。
内部構造は頑丈な金属で構成されていますが、長年の使用によりトルク値の誤差が生じる場合もあります。
メーカーによっては、トルクレンチの再校正を「1年ごと」と明確にルール化している場合もあります。
HAZET JAPANでは、そうした状況にも対応できるよう、バネ調整や部品交換を国内で行う体制を整えており、精度のズレや経年変化にも迅速に対応します。
さらに、自社で校正証明書を発行できることも大きな強みです。
HAZET JAPANおよび正規販売店でご購入のお客様は、国内で迅速かつ確実なアフターサービスを受けられます。 信頼の品質とサポートで、末永くご愛用いただけます。